
「1つの商品あたりの利益率をもっと上げられたらいいのにな」と考えたことはありませんか?
インターネットで商品を販売するオーナーなら一度はぶつかる悩みでしょう。商品ごとの仕入れ値を安くすることは大変な苦労です。仕入れ先と交渉したり、新しい取引先を探したりするコストがかかります。
そこで、梱包に使用している資材を見直すことで、利益率を上げることができます。梱包資材にはさまざまな種類があります。1つあたりの500円の場合もあれば、20円以下で済む場合もあります。取り扱う商品に併せて適切な梱包資材を使用しましょう。
代表的な梱包資材の価格と特徴
「箱タイプ」と「封筒タイプ」が最もよく使われます梱包資材です。それぞれの素材と特徴、価格について確認していきましょう。
箱タイプならダンボール
箱タイプの梱包資材といえば、ダンボールでしょう。一般的にダンボールシートを素材にして作られている箱のことをひとくくりに「ダンボール(段ボール)」と表現します。ですが、ダンボールには特別な規定があるわけではありません。種類によって強度や重さはさまざまです。
ダンボールの構造について
ダンボールの性質はライナー、フルート、中芯という3つのパーツによって決まります。
まず、表面を「ライナー」と呼び、再生紙を多く含んでいるCライナーや頑丈なKライナーなど、ライナーの種類によって表面の強度は変化します。
「フルート」は厚みを決めます。ライナーの表面と裏面の厚みと言うこともできます。
スーパーマーケットでダンボールをもらうと多くが「AF」と分類されるものになります。AFとはAフルートのことを指し、5ミリ程度の厚みがあります。フルーツや野菜など、梱包するものに重みがあるときに適しています。書店でよく使われているダンボールは「BF」といい、Bフルートと呼ばれます。3ミリ程度の厚みをもち、 書籍などの軽さがあるものを運ぶ際に使用します。
AFやBF以外にもEフルートやWフルートもありますが、一般的によく使われるものはAFです。梱包資材でどれを選べばよいか迷ったときはAFから試してみるとよいでしょう。
中芯で強度が決まる!
そして、ダンボール特有の強度を決めるのが「中芯(なかしん)」です。中芯はダンボールの板を横から見ると確認できる波形状の部分です。このナミナミの形をした中芯の強度で、ダンボールを積み重ねたときの耐久性が決まります。
一般的な中芯は120グラムというサイズが採用されていますが、160グラムから200グラムほどの強度になるものもあります。ただし、重量がある商品を梱包する場合は中芯を補強するだけでなく、ライナーとのバランスを考えて、総合的に強度があるダンボールにする必要があります。
一般的にダンボールの価格は1枚あたり200円前後が価格の相場です。もちろん、選択する強度やサイズによって価格は大きく変わります。ダンボールは取扱商品が多いネットショップの味方です。梱包する商品のサイズが複数ある場合は容量可変ダンボールを使用すると幅広いサイズに対応できるため便利です。
封筒タイプはクッション封筒が便利?
「ダンボールを使用するほど商品が大きくない」というお店の場合は封筒タイプの梱包資材を利用するとよいでしょう。
封筒タイプの梱包資材はサイズが小さく、梱包資材そのものの単価や配送料金も安く抑えられます。なかにはクッションが備え付けられているタイプの封筒もあります。
デメリットもある
一見すると緩衝材を用意する手間が省けて便利なのですが、注意が必要です。商品のサイズが封筒にピッタリとはまれば衝撃を和らげやすいですが、スキマができやすいというデメリットが存在します。
商品と封筒に空間ができてしまうと、配送中にダメージを受けるリスクが高くなるためオススメできません。
紙製の封筒タイプについて
紙製の封筒タイプの梱包資材はコストが下げられるのですが、緩衝材を入れる手間や防水加工の対策はした方がよいでしょう。
価格は1枚あたり20円から50円が相場です。ただし、まとめて購入すると安くなる場合もあります。例えば、当サイトで取り扱いをしている梱包袋はまとめて購入すると1枚あたり17.5円ほどまで値段がおちます。
「費用が安くなる梱包資材はどれか?」という点で考えると紙素材の梱包袋が激安なので、コストカットには最適でしょう。
ストレッチフィルムやプチプチで傷を予防する
ダンボールと封筒どちらの場合でも、ストレッチフィルムやプチプチ(エアーキャップ)といった緩衝材を活用すると、商品を配送時の衝撃から守ってくれます。
ネットショップを利用した人の口コミで「CDを注文したんだけど、到着した商品にヒビが入っていた。商品説明にはヒビがあるという話は書かれていなかったけど、どういうこと?」と不満をもらしているものを見かけることがあります。
CDやDVDなどのプラスティックケースはキズやヒビが入りやすいので、プチプチとよばれる緩衝材で衝撃を避ける工夫が必要です。
ストレッチフィルムは雨にも強い
「ストレッチフィルム」で商品を保護すれば、防水加工も十分にできます。ダンボールや紙袋の梱包資材は特殊加工がされている場合を除いて、雨などの水分に弱いです。ストレッチフィルムで商品を梱包することで水分を防げます。
ストレッチフィルムは、横幅500mmが300メートルのストレッチフィルムなら800円ほどで購入できます。
プチプチやストレッチフィルムは紙製梱包資材の弱点をカバーしてくれるので、クレーム防止につながりますよ。
梱包資材に迷ったら紙袋とストレッチフィルムがベスト
梱包資材には「ダンボール」「封筒」があり、資材それぞれの特徴や性質があります。商品の梱包にかかる費用を安くすると言う観点で考えると、紙製の梱包袋とストレッチフィルムが最適なコストカットです。
商品を配送時の衝撃から守り、顧客に喜んでもらうことが梱包資材の役割です。最低限必要な気配りをしながら、経費を削減しましょう。高い利益率で経営することが、お客さんに満足してもらえるショップ運営につながります。